着物の帯!上品な色の合わせ方
2017.05.23

赤い振袖

結び目となり合わせを閉じることで、着物を着物たらしめている帯にはもう一つ、その印象を引き締めるという効果が存在します。長く真っすぐに伸びる布を、間延びした様相にせずにきっちりと型に収める、帯の役割は唯一にして無二のものです。帯がなければ、着物姿は完成しません。
帯の色や模様は、着物の中心にあってバランスをとる道具としての性質そのままに、着こなしにも大きな影響を与えます。着物の美しさを引き立ても遮りもする、帯の重要度は計り知れません。ゆえに着物選びと帯選びは、必ず並行して行うのが鉄則です。
着物と帯は、基本的には自由に組み合わせることができます。
着物の通販などでは、帯とセットで販売されている商品も見られますが、それはあくまでもお店が似合いの品を選んでいるというだけで、この柄の着物にはこの帯を選ばなければならないとするルールはないのです。最低限ちぐはぐなコーディネートになるのは避けたいと考えるのなら、矢絣にアーガイルや梅にバラといったように、伝統的な柄に今風の模様を合わせる、調和の取りづらいチョイスだけ控えていればOKです。
地味だったりや派手だったりと極端な風情になるのを回避したい場合には、シンプルな着物には派手な帯を、派手な着物にはシンプルな帯をと、目立つ模様をどちらか一方に入るように選んでみるのが良いでしょう。帯の色を金や銀にしておけば、濃い色薄い色問わず、どんな色の着物にも馴染みます。
色を選択する上で注意すべきは、着物に埋没してしまう色の帯を選んでしまっていないかという一点です。
帯は着物のアクセントとなるべき部分であるので、パッと見て着物との色の違いが判らないような色は、帯として相応しくありません。色合いの統一は、服装を選ぶ上での定則ですが、着物と帯の関係の中では通じないケースもあります。
ただ同系色でも締めた時に形が認識できる状態なら、帯の機能は十分に果たせますから、良いと感じるものなら好きに選んでしまって大丈夫です。系統の似た色は、立ち姿を上品に見せる働きを担います。
また着物に対して目立つ色の帯ほど、着る者のスタイルを強調します。背丈や各パーツの長さに抱くコンプレックスを上手に解消するためには、着物に馴染む帯の使用が有効です。
好みの帯に関しては、着物との色の相性を難しく考える前に、とりあえず締めてみて実際のバランスを確認してみるのが良いかもしれません。振袖を通販サイトで選ぼうという場面でも、着物と帯とを単体では探そうとせず、完成形を想像しつつ、常に二つセットでの検討を鉄則としていきましょう。

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