美しい立ち振る舞い方法
2017.05.23

正座

美しい振袖姿を披露するために、注意して臨みたいのが立ち振る舞いです。いかに立派な晴れ着を身に着けていようと、雑な行いは全てを台無しにします。慣れない服装での失敗を避けんとするのなら、せめて行動は慎重に行わねばなりません。
まず第一の基本として、振袖での立ち方の正解は、やや斜めの方向にあることを覚えておくようにして下さい。襟元で合わせた時に上に来る、左上部の華やかに模様が入る部分が、振袖姿におけるアピールポイントとなりますので、そこを主張するように右足を半歩引いて斜めに立ちます。このとき必ず背筋はピンと伸ばして、前のめりの猫背にならないよう注意します。
歩く時はそのまま、上半身を真っ直ぐにした状態で、足だけを小さく前に出し、意識して内股気味に歩を進めます。
洋服を着ているような印象で、歩幅を大きく取ってしまうと、裾がはだけやすくなりよくありません。スカートのようにひらひらと裾をなびかせることのないよう、時折右手で裾を押さえつつ、ちょこちょこと足を動かすようにして下さい。振袖といっても手は振らず、長い袖を安定させながら、ゆったりと歩くのがコツです。
正座や着席を行う際には、裾や袖が広がらないように、手で押さえて位置を確認しながら腰を下ろすのが良いです。もぞもぞと揺らしたり、落ち着きなく開いてみたり組んだりとせずに、両足はしっかりと揃えます。椅子の背には寄りかからず、浅く腰掛けるだけにします。
振袖はどこもかしこもが洋服よりも長くできているので、うっかりすると、引き摺ったり踏んだりとしてしまいがちです。
階段を上り下りする時や、落としたものを拾う時など、不測の事態の前には特に慎重に動いていかねばいけません。振袖を京都で販売しているお店の中には、そうした品の修理を受け付けるサービスの展開もいくつか見られます。
洋服の上ではちょっとしたことに過ぎない肌の露出が、着物では殊更にだらしなく見えたりもするものですから、肌を見せてしまう振る舞いも徹底的に避けていきましょう。捲り上がる裾から足が覗いたという場合はもちろん、挙手の際に手首より下が見えてしまうくらいでも、着物ではだらしない姿とされますので、一時の油断も禁物です。挙手一つとっても静かに、脇を閉めて着物のずり落ちを固定し、一方の手を添えて臨むことが大切です。
美しくあろうとする努力が、着物の立ち振る舞いの優雅さを支えます。あらゆるものに注意を払ってこそ、美しさをその身に纏うことができるのです。着物の品質を保つためにも、いい加減な行動は許されません。

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